不調解決✔｜IBANEZ RS250の「4弦ビビり・ガリ音」をネック調整とクリーニングで解決🔧

「ナットを下げて欲しい」ご相談 → 診断で「ナット高・フレット浮き・ガリ」などの複合不調を発見！トータルセットアップで解決

IBANEZ RS250のオーナー様より「ナットを下げて欲しい」というご相談でお越しいただきました。

🔎 詳細な診断で発見された主な不具合
✅ ナット高による弦高バランスの悪化
✅ 4弦1フレット＆開放弦のビビり
✅ フレット浮きによる不安定な接点
✅ ノブ操作時のガリ音

「ナット調整だけでは根本解決が難しい、複合的な不具合です」とご説明し、フレット浮き修正※を含む総合メンテナンスのトータルセットアップ をご提案したところ、快くご依頼をいただき作業を実施することに✨
(※フレット浮き修正は別途作業となります)

これらの不調を解消するため、以下の作業を実施
🔧 ナット調整・溝修正で弦高バランスを最適化
🔧 フレット浮きの修正でビビり等の根本原因を解消
🔧 ノブの内部クリーニングでガリ音を改善
🔧 オクターブ調整、ネックリリーフ調整、ピックアップ高さ調整等で演奏性を全面改善

ベース向けのトータルセットアップの詳細は👇こちら

早速作業していきます👨‍🔧
まずは、お客様が一番にご希望されていたナットから調整してまいります。
ナットだけを単独で調整するのではなく、その後、ネックやブリッジも連携させて総合的に整えることで、はじめて理想的な演奏性が実現します😊

ブリッジをパッと見ると、すべてがきれいに並んでいるのですが、全ての弦のスケールが同じになってしまい、ピッチが合っていない状態でした🤕
この状態ですと、実は各弦のオクターブ調節が正確に合わないという現象が起きてしまいます。

さらに詳しく調べたところ、ブリッジ自体が僅かにずれて固定されており、これが思わぬ雑音の原因になっていることが分かりました。このため、一度ブリッジを外し、正しい位置で設置し直す作業を行います。

外して確認したところ、ブリッジとボディの接触面に、塗装の凹凸や溜まった汚れを発見しました。
これにより、接触不良によりブリッジの接地（アース）が不安定になっていることも確認しました。
（※アース線自体に問題はありませんでした）

これが、音質やノイズの根本的な原因だったのです🤕
丁寧に清掃と調整を行い、ブリッジがボディにしっかりと接触し、振動と接地が確実に行われる状態に整えてまいります。 😎

このような仕上がりになりました！✨
中央下部のネジ穴周辺では、塗装の浮きが生じており、元に戻すことが難しい状態でした。
振動を確実に伝えるため、やむを得ず塗装を整え、接合面を平らに仕上げました！目に見えない部分の精度が、楽器の性能を支えています😊

指板のクリーニングとケアをしていきます👨‍🔧
しっかりと保湿を施すことで、指板の状態を健全に保ち、お客様ご自身での調整もより行いやすい状態にお整えします。

続いてはネックポケットです。ネックを外すと、汚れや木材のカスが溜まっているのを確認しました。
この状態では、ネックとボディがしっかりとフィットせず、力強いサウンドを生み出すことができません🤕
丁寧にクリーニングをし、ベース本来の性能を引き出してまいります✨

このようにキレイになりました！😊
ネックとボディがしっかりとフィットする環境を整え、力強いサウンドを生み出す土台が完成しました💪

続いてはネック部分です。こちらも丁寧にキレイにしてまいります。
ポケット部分だけでなく、ネック自体の接合面もクリーニングすることで、より確実な振動伝達を実現します。

こちらも細かい汚れを丁寧にお掃除し、ピカピカによみがえりました！😊
一つひとつの部品を丁寧に磨き上げることで、楽器全体の鳴りと演奏性が格段に向上します。

続いてはパソコンに接続し、オクターブ調整、ピックアップの出力などを、細かく精密に調整していきます💻
データと耳、両方を駆使して、納得のいく音と演奏性を追求します。

まだまだ作業は続きますが、今回はここまでのショット📸をご紹介！

ナット高の調整からフレット浮き修正まで、一点一点の丁寧な調整を実施。「ビビりが消えて、驚くほど弾きやすくなった！」と大変お喜びいただきました🎸
※フレット浮き修正は別途作業となります

【ご参考】作業の目安
現在、トータルセットアップは翌日以降のお渡しが可能ですが、ご注文状況によって変動いたします。

TORRESギターリペアをご利用いただき、ありがとうございました！