- ~ヒアリング30分。あなたの音を最初から最後まで設計する~
- ギターのセットアップ(調整)って何ですか?
- 「あなたに合わせる」ということ
- 30年の経験が生み出す、アコースティックギターのトータルリバイバル
- 納期について|丁寧な仕事には、それなりの時間が必要です
- アコースティックギターに「トータルセットアップ」が必要な理由
- 「あなただけの1本」への進化
- 「弾きにくさ」からの解放
- 「ビビり・響きの悪さ」の解消
- なぜ30分もヒアリングするのか?
- 新品ギターにも「セットアップ」は必要か?
- 「トータルセットアップ」が必要なサイン
- 全19工程。これが当工房のトータルセットアップです
- そして、お渡しの時も
- あなたのギターと音楽を、最高の状態へ
~ヒアリング30分。あなたの音を最初から最後まで設計する~
フォーク、ブルース、ポップス、フィンガーピッキング。奏でるジャンルも、スタイルも、目指す響きも、奏者一人ひとりが異なります。オープンG、DADGAD、ドロップDのような変則チューニングも、もちろん対応いたします。
だからこそ、私たちはアコースティックギター調整に「たった一つの正解」は存在しないと考えています。
当工房の「トータルセットアップ」は、ただ弦高を調整するだけの作業ではありません。まず、約30分かけてじっくりとお話を伺います。あなたの弾くジャンル、タッチ(ストローク中心かフィンガーピッキングか)、使用機材(エレアコの場合)、そしてそのギターを何に使いたいのか(ライブ・レコーディング・練習用など)――これらを深く理解することから、私たちの仕事は始まります。
そして、ルシアーとして、また「ミュージシャン」「サウンドエンジニア」としての30年の経験をすべて注ぎ込み、あなたのギターを単に調整するだけでなく、あなたが思い描く響きまで含めた、完全オーダーメイドの総合調整を提供いたします。
ここでは、アコースティックギターをその潜在能力の限界まで引き上げる、私たちのセットアップの哲学と詳細をご紹介させてください。
ギターのセットアップ(調整)って何ですか?

これは、多くのお客様からいただく質問です。
セットアップとは、単なる整備ではありません。ギターという「道具」を、あなたの「身体の延長」へと変えるための、職人によるチューニングです。
ギターは無機質な工業製品ではなく、気温や湿度といった環境、そして使い込むほどに変化していく、有機的な存在です。さらに言えば、力強いストロークで鳴らしたいのか、繊細なフィンガーピッキングでニュアンスを語らせたいのか。楽器に求められる「最適な状態」は、奏者によって、楽曲によって、その瞬間瞬間でさえも変わっていきます。
つまり、真のセットアップとは――あなたという奏者と、あなたのギターとの間に、最も深い調和をもたらすための、絶え間ない対話なのだと、私たちは考えています。
そしてこの対話は、一度きりで終わるものではありません。木材は呼吸し、パーツは少しずつ摩耗し、あなたの弾き方さえも上達とともに変わっていきます。だからこそ「対話」なのです。
「あなたに合わせる」ということ

ギター調整に「唯一の正解」はありません。私たちが大切にしているのは、数値やマニュアルではなく、あなたの弾き方、目指す響き、そして手のクセやフィーリングに耳を傾けることです。
当工房の調整は、ただの「数値合わせ」ではありません。あなたの音楽を原点とした、きめ細やかな調整を提供し続けたい――それが、私たちのスタイルです。
30年の経験が生み出す、アコースティックギターのトータルリバイバル

TORRESギターリペアの「トータルセットアップ」は、ルシアーとして、そして自らもミュージシャン、サウンドエンジニアとして活動してきた、30年のキャリアの結晶です。
私たちは、あなたの「演奏ジャンル」「タッチ」「求める響き」を、経験に裏打ちされた感覚で捉え、楽器の状態を整えるだけでなく、その先にあるあなたの音楽表現を、根本から拡張したいと考えています。
これこそが、ギターと奏者の可能性を解き放つ、当工房で最も支持されているサービスがお約束する、唯一無二の価値です。
納期について|丁寧な仕事には、それなりの時間が必要です

当工房のトータルセットアップは、お預かりしたギターと徹底的に向き合い、一つひとつの工程を妥協なく仕上げるため、現在、大変多くのご依頼をいただいております。
そのため、作業をお引き受けしてからお渡しするまでに、一ヶ月以上のお時間をいただく場合がございます。
これは、職人の手を一組しか持たない当工房が、「スピード」よりも「品質」を優先しているためです。木の特性と弦の張力のバランスを考慮した繊細な調整には、どうしても時間がかかります。一音一音、あなたの求める響きにこだわり抜くために、私たちはその時間を惜しみません。
お待たせしてしまう分、お渡しするギターの仕上がりには、絶対の自信を持っています。ご予約状況は、下記リンクから随時ご確認いただけます。
▶ [工房のご予約状況を確認する]
アコースティックギターに「トータルセットアップ」が必要な理由

アコースティックギターは、木材で構成された精密な楽器であり、同時に生き物でもあります。環境や経年変化は、その状態に常に影響を与え続けます。
当サービスは、以下のようなお悩みを解決し、あなたの「理想の響き」を実現するための、最も確実な投資だと考えています。
「あなただけの1本」への進化
セットアップに「唯一の正解」はありません。あなたのスタイルや響きの好みを丁寧に伺い、世界でたった一つの「最高の状態」へと導きます。
「弾きにくさ」からの解放
弦高やネックの反りなど、演奏性を阻害する根本原因を特定し、解消します。楽器が身体の一部となった時、あなたの表現はより自由になります。
「ビビり・響きの悪さ」の解消
特定のフレットでのビビりや、音の伸びの悪さは、調整によって劇的に改善するケースがほとんどです。ギターが本来持つ、豊かで深い響きを解き放ちます。
なぜ30分もヒアリングするのか?

ギター調整に「正解」はありません。あなたの弾き方・機材・求める響きによって、「最適な状態」はまったく変わってきます。だからこそ、私たちは次のことをじっくりと伺うようにしています。
| ヒアリング項目 | なぜ重要なのか |
|---|---|
| 演奏ジャンル | フォークとブルースでは、求める弦高やタッチのレスポンスが異なります |
| タッチ(ストローク/フィンガーピッキング) | 弾き方によって、弦の振動の伝わり方や求める響きが変わります |
| 使用機材(エレアコの場合) | ピックアップ・プリアンプの特性に合わせて、電装系のセッティングを最適化します |
| チューニングの好み | オープンチューニングやDADGADなど、特殊な弾き方をされる方は、ネックへの負担も含めて調整方針が変わります |
| ギターの使用用途 | ライブ用・レコーディング用・練習用で、求める安定性や響きのキャラクターが異なります |
新品ギターにも「セットアップ」は必要か?

「新品なのに、なぜ調整が必要なのか?」――もっともな疑問だと思います。
実は、世界的メーカーであるフェンダー自身も、その重要性を公式に説いています。
「全てのギターが工場出荷時に完璧であれば理想的だが、ほとんどのギターはその潜在能力を発揮するためにセットアップが必要である」
▶ [WHAT IS A SETUP AND WHY IS IT SO CRUCIAL?]
新品ギターにこそセットアップが必要な理由は、以下の4つに集約されると、私たちは考えています。
環境変化への適応
温度・湿度の変化はギターの最大の敵です。工場からあなたの手元へ届くまでの環境変化に対応します。日本は特に寒暖差が激しいため、この影響は無視できません。
潜在性能の解放
メーカー調整は、あくまで「平均的な標準仕様」です。セットアップによって、そのギターが秘めた真の実力を最大限に引き出します。
あなたへの最適化
「低い弦高が好き」「オープンチューニングを多用する」など、プレイスタイルは十人十色です。買ったその日から、「あなただけの1本」に変わります。
予防保全
初期状態の小さな歪みを解消することで、将来的な大きなトラブルを未然に防ぎ、長く愛用するための確固たる基盤を築きます。
セットアップは、「一度きり」では終わりません
「一度セットアップしたから、もう大丈夫」――実はこれ、多くのお客様が誤解されているポイントです。
木材でできたギターは、気温・湿度の変化で常に伸縮しています。アコースティックギターの場合、トップ(表面板)の膨らみ・沈み込みや、ブリッジの浮きなど、エレキギター以上に環境の影響を受けやすい部分があります。フレットは弾くたびに少しずつ摩耗し、パーツは経年で緩んでいきます。そして何より、あなたの演奏スタイル自体も、弾き込むうちに少しずつ変化していきます。つまり、一度合わせた「最適な状態」は、時間とともに必ずズレていくのです。
私たちは、年に2回程度のセットアップをおすすめしています。これは売上のためではなく、一度きりの調整では、ギターの「今の状態」にも、「今のあなた」にも、対応しきれないからです。
半年に一度、あなたとギターの「今」を、私たちにもう一度聞かせてください。
「トータルセットアップ」が必要なサイン

愛用のギターが、次のようなシグナルを発していませんか?一つでも当てはまるなら、それはギターからの「メンテナンス」のサインです。
演奏性に関するシグナル
- 以前と比べて「弾きにくい」、全体的に違和感がある
- 特定のフレットで弦がビビる(フレットバズが発生する)
- 音の伸びが悪く、詰まったような印象を受ける
- コードチェンジがスムーズにできない
チューニング・音程に関するシグナル
- すぐにチューニングが狂う。
- 弦のブランド、ゲージ(太さ)を変更した、または変更したい
- オープンG、DADGADなど、チューニングを変更した、または変更したい
コンディションに関するシグナル
- ネックが明らかに反っている、ねじれているように見える
- トップ(表面板)が膨らんでいる、または沈んでいるように見える
- ブリッジが浮いている、剥がれかけている
- 指板が乾燥し、白っぽくなっている、または汚れが目立つ
- 響きが乏しい、音に深みがない
- 長期間ケースにしまったままにしていた
ご自身での調整に関するサイン
- 自分で調整してみたいが、どうしたらいいかわからない
- 普段は自分で調整するが、できない作業がある
- このギターだけは、なぜかうまく調整できない
全19工程。これが当工房のトータルセットアップです

当工房のトータルセットアップは、決められた作業をこなす「メニュー消化」ではありません。パーツに劣化はないか、パーツ同士が干渉して弦の動きや響きを妨げていないか、サドルやナットの形状はそのギターに合っているか――一本ずつ全体を診た上で、必要な調整を組み立てていきます。以下は、その診断の結果として行う、代表的な工程です。「トータルセットアップ」という名前は同じでも、ここまで見る工房はそうありません。
第1部:ヒアリング&診断
まずは、あなたとギターの「今」をしっかり聞かせてください。ここまでが診断です。
- ヒアリング(約30分)
演奏ジャンル、タッチ、使用機材(エレアコの場合)、ギターの使用用途に加え、「今、気になっていること」「こうできたらいいのにな」というお困りごとも徹底的に伺います。あなたの「理想の響き」と「現状のモヤモヤ」を、一緒に言葉にしていきましょう。 - 楽器全体のバランス診断
ネックの反り・ねじれをチェックし、トップ(表面板)の膨らみ・沈み込み、ブリッジの浮きがないかも確認します。 - パーツ干渉・フィットチェック(初期確認)
サドル・ナットの形状が、そのギター本来の設計と合っているか、各パーツが互いに干渉して弦の振動や響きを妨げていないかを確認します。ここで気づいた点は、実際に作業を進めながら、随時詳しく見極めていきます。 - フレット状態の一次確認
摩耗・浮き・高さバラつきなど、この時点で判断できる範囲をチェックします。詳細は作業を進めながら確認いたします。 - パーツ状態の確認
ナット・サドル・ブリッジピンなど、主要パーツの摩耗・劣化・ガタつきをチェックします。 - 弦のご提案
ヒアリング結果に加え、トップ(表面板)の状態やギターのコンディションも踏まえて、最適な弦のゲージ(太さ)をご提案します。弦が太すぎればトップに負担がかかり、細すぎれば響きが物足りなくなることもあるため、その楽器に合ったバランスを見極めます。
また、ブランドによる鳴りの違いや、求める音の傾向(明るく煌びやかな響きが好みか、温かく落ち着いた響きが好みか)によっては、弦の素材(80/20ブロンズ、フォスファーブロンズなど)までご提案することがあります。もちろん、最終的にはあなたの自由です。「この弦が好き」「今のままがいい」というこだわりがあれば、ぜひお聞かせください。愛用の弦のご持参も可能です(状態不良の場合は交換をお願いします)。
※ フレットの詳細な状態(微細な浮きや摩耗の進行度など)は、実際に作業を進めながら測定・確認します。診断時にお伝えできない場合は、必ず作業中にご連絡し、ご了承をいただいた上で対応します。
第2部:清掃・ケア
診断が終わったら、まずは楽器をきれいな状態に整えることから始めます。
- 指板クリーニング
指板に染み込んだ皮脂や汗、汚れを丁寧に除去します。 - オーガニックココナッツオイルケア
乾燥を防ぎ、木材を保護するためのオイルコンディショニングを行います。指板の状態は、音の響きにも影響します。 - フレットポリッシュ
錆や曇り、微細な傷を研磨で除去し、フレットを鏡面に仕上げます。弦の滑りとチューニングの安定性が、劇的に向上します。 - エレアコ電装チェック&クリーニング(エレアコの場合)
ピエゾピックアップやマイクの出力バランス、イコライザーの動作確認、プリアンプの電池チェック、入力ジャックの接触部分の清掃など、電装系を徹底点検します。 - ボディ・パーツ清掃
ボディに付着した汚れや曇りを、優しく丁寧に拭き取ります。木本来の風合いや経年の味わいを損なわないよう、必要以上に磨き上げることはいたしません。
※フル分解清掃のご提案について
長年の使用により、サビの発生や見えない部分への汚れの蓄積が生じることがあります。これらは放置すると、機能性を低下させ、パーツの寿命を縮める要因となります。当工房では、トータルセットアップの過程で「このままでは十分な機能が発揮できない」と判断した場合、別メニューの「フル分解清掃(旧ディープクリーニング)」をご提案することがあります。これは、あなたのギターのパーツを長持ちさせ、本来の性能を引き出すためのプロフェッショナルな判断です。ご理解いただけますと幸いです。
第3部:調整・セットアップ
きれいになった状態を土台に、いよいよ本格的な調整に入ります。パーツの干渉やフィットの確認も、ここで作業と並行しながら随時見極めていきます。
- ネック調整(トラスロッド)
ネック内部の鉄芯を調整し、理想の反りを創出します。すべての調整の精度を決定づける、最も基幹となる工程です。(※2) - 弦高調整
弦とフレットの距離を、演奏性とビビりのバランスで最適化します。「数値より感覚」を大切にした、当工房の真骨頂です。 - ナット溝調整
ナットの溝の深さを整え、弦の滑りを良くし、チューニングの安定性を高めます。(※3) - サドル調整
サドルの高さと底面のフィットを調整し、弦の振動がボディに効率よく伝わるようにします。(※4) - ピックアップ・サウンド調整(エレアコの場合)
プリアンプのイコライザーセッティングを、あなたの求める音の方向性に合わせて調整します。
(※2) 反りはトラスロッドで調整できますが、ねじれには対応できません。熱処理は一時的にしか戻らないため、当工房ではおすすめしておりません。ねじれが見られる場合は、フレット調整などできる範囲で改善しますが、それにも限界があります。
(※3) 溝の角度や、弦が擦れてできた既存の傷の状態によっては、基本調整の範囲を超えた精密な溝の再形成や、ナット自体の交換をご提案する場合があります。
(※4) サドル上部のR(カーブ)形状の削り出しや、摩耗・損傷が著しい場合は、基本調整の範囲を超えるため、別途ご提案する場合があります。
第4部:音作り・仕上げ
最後に、あなたの音・弾き方に合わせて仕上げていきます。
- 弦交換
新品弦に交換(お客様持参 or 当工房推奨、弦代別途)。以下のような変則チューニングにも対応いたします。- Open G / Open D / DADGAD
- Drop D
- その他、オルタネートチューニング全般
- 「このチューニング、対応してもらえますか?」というご相談も、お気軽にどうぞ。
- 最終チューニング・試奏確認
すべての調整を経て、最終的なチューニングと演奏性を確認します。ホセ自身が「これでいい」と納得するまで、試奏を重ねます。 - 調整内容のご報告書作成
お預かり時の状態と施した調整内容を詳細に記録した「ご報告書」を作成いたします。
そして、お渡しの時も

全19工程の作業が終わったら、それで終わりではありません。
お渡しの際には、作業中に撮影した写真をお見せしながら、どこが気になっていたのか、どう調整したのかを、一つひとつご説明します。まるで診察の結果を聞くように、ご自身のギターに何が起きていたのかを、きちんと理解した上でお持ち帰りいただきたいからです。
あわせて、お預かり時のギターの状態や、行ったすべての作業を詳細に記録した「ご報告書」もお渡ししています。弦高の「Before / After」の数値も、ここに記載しています。ご自宅に帰られた後も、どのように調整されたのかをいつでも振り返ることができる、最高の資料になるはずです。
もし、お渡ししてから3日以内に「なんだか少し違う気がする」という点があれば、遠慮なくお声がけください。微調整で対応いたします。
セットアップは、お渡しした瞬間がゴールではありません。あなたが実際に弾いてみて、心から「これでいい」と思えるまで、責任を持って向き合います。
あなたのギターと音楽を、最高の状態へ
当工房の「トータルセットアップ」は、お預かりした一本のギターと真剣に向き合い、お客様の演奏スタイルと「お好みの響き」に最適化する、完全オーダーメイドの調整です。
私たちは「スタンダードな調整」は提供しておりません。初心者の方からプロの方まで、一人ひとりのニーズにお応えします。
ぜひ、当工房でしか味わえない「トータルセットアップ」を体験してください。
ギターの不調は、決してあきらめないでください。それは解決できる「症状」です。私たちは、これからも皆様のギターライフを、技術と情熱で全力サポートいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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