「ブリッジ再接着・トータルセットアップ」のご依頼 → ブリッジの脆弱化とフレット摩耗を総合的に解決
TAKAMINE PTU121Cのオーナー様より、「ブリッジの再接着とトータルセットアップ」についてご相談をいただきました。
🔎 診断で分かったこと
✅ ボディ側ブリッジ接着面の脆弱化(水分等による繊維のほつれと強度低下)
✅ ブリッジの完全な剥離(エレアコとしての機能不全)
✅ フレットの不均一な摩耗(演奏性の低下)
✅ 内部・電装部の蓄積汚れ(ピエゾ、プリアンプ周辺等)
これらの状態を改善するため、以下の作業を実施
🔧 ブリッジ接着面の再生・強化
脆弱化した木材を専用工具と木粉で層状に補強・整形し、強固で平坦な接着面を再生。
🔧 ブリッジの精密再接着
自作の位置決め治具を使用し、ブリッジをピッタリと正確な位置に接着・固定。
🔧 フレットの再生
ネックを整えた上で、摩耗したフレットのすり合わせを実施し、平坦な演奏面を確保。
🔧 電装部・コンディション調整
ピエゾピックアップとプリアンプのクリーニング・再取り付け、指板ケア、ディープクリーニング、弦高とピッチの最終調整。
アコースティックギター向けのトータルセットアップの詳細は👇こちら
早速作業していきます👨🔧
今回は、トータルセットアップ、ブリッジ再接着、フレットすり合わせ等を実施してまいります。
剥がれてしまっているブリッジのインレイをお外しし、その下にあるピエゾピックアップ(センサー)も丁寧にお外ししていきます。
こちらのギターはエレアコなので、ピエゾなどの精密部品を傷めないよう、特に気を付けて慎重に作業を進めてまいります🔧✨


お預かりした時には、ボディ側のブリッジ接着面(ブリッジが張り付く木材の部分)が、水分などの影響で繊維がほつれ、脆弱な状態になっておりましたが、何とかお写真のように形を整える事に成功しました。
木材の接合面が平行で平坦でないと、強固で正しい接着はできません。そのため、この状態を慎重にまだまだ整える必要がございます📐🔧

この一本に最適な専用工具を制作中です。
ギターの状態や構造によっては、市販の工具では対応できないこともあります。そんな時は、状況に合わせてハンドメイドで工具を作り、確実な作業を実現することも当工房のこだわりの一つです🔧✨


ボディ側のブリッジ接着面の形状を整えていきます。
こちらでは、同じ木材からやすりで作った微細な木粉(詰め物)を、少しずつこのように充填・積み重ねて、欠損部分を補強・再生していきます。これにより、本来の強度と平坦さを取り戻します🔧✨



何度も同じ工程を繰り返し、木粉を層状に積み重ね、木材を補強・強化していきます。
これは「ラミネーション(層状積層)」の原理に近く、一度の大量充填よりも強度と安定性が飛躍的に向上します。根気のいる作業ですが、確実な接着のための不可欠な工程です⏳✨








接着剤による充填・補強が終わると、表面を平らに整え、細かく状態を見ていきます。
ここで完璧な平坦性を確保することが、次の「ブリッジの再接着」成功の絶対条件です🔍✨





内側の両端にも、同じような充填・補強・整形の作業を行います。
構造全体の強度とバランスを確保するため、一箇所もおろそかにせず、均等に状態を整えてまいります⚖️🔧


続いてはこちらです。
木材の棒(ダボ)をお入れし、前のブリッジピン部分を埋め、土台を作っていきます🔧



補強・整形が完了した状態がこちらです。
キレイに整え、ブリッジの再接着が確実に行えるよう、接着面を完全に平行にしてまいります📐✨

ブリッジをピッタリと仮止めし、位置を確定させた後、ブリッジピンの穴をあけていきます🔧✨






ボディ側に元々付いていたブリッジが位置ズレしないための、専用の位置決めの木材も作成いたしました。
こちらが、ブリッジを正確な位置に仮固定し、本格的に接着する前の画像です🔧📏

そして、接着を完了させた後の状態のお写真です。
見事に、ブリッジをボディにピッタリと正確にはめ、固定する事に成功いたしました✨🎸
これで、強度と音響伝達の基盤が完全に蘇りました。




ブリッジ接着を終え、タカミネ特有のパラスティック・ピックアップの基盤等を元の位置に丁寧にお戻ししていきます🔧✨
心臓部ですので、配線や位置に細心の注意を払いながら作業を進めます。



プリアンプ(内部の回路基板)にもほこりなどの汚れが見られました。
キレイにクリーニングしてから、正しい位置にお付けしていきます🧹🔌


続いてはフレットのすり合わせを実施いたします。
今回のギターはフレットの摩耗が多く見られましたので、ネックの状態を整えた上で、均一で滑らかな演奏面になるよう、丁寧に仕上げてまいります✨🔧














指板のケアや、細部までのクリーニングも実施していきます🧽🌿✨

パラスティック・ピックアップ特有の残りの部品も丁寧にお戻ししていきます🔌✨







いよいよ弦の出番です🎸
新品の弦を張り、最終的なセットアップに移ります。

ペグ(チューニングマシン)にゆるみが見られましたため、確実に固定されるよう丁寧に締めていきます🔧

弦高も全体的に高かったため、ネックの状態とバランスを見ながら、最適な高さへと低く調整していきます📐🎸




見事に接着・再生したブリッジのお写真です🔧✨
最後の装飾も元の位置に丁寧にお戻しし、仕上げを進めてまいります。

まだまだ作業は続きますが、今回はここまでのショット📸をご紹介!
※ご紹介したのは作業の一部で、お客様のご要望を実現するための調整は、ここからさらに続いてまいります。
「取れてしまったギターのブリッジを接着して欲しい!」との緊急ご依頼からの作業。
診断で発見されたボディ接着面の脆弱化、フレットの摩耗、内部の汚れを、ボディの構造補強(ダボ埋め・木粉積層)、専用治具を用いたブリッジの精密再接着、フレットすり合わせ、トータルセットアップとクリーニング等を含む総合再生メンテナンスにより、一点一点丁寧に解消。
「ブリッジがしっかり固定されて安心した!ありがとう! と、大変お喜びいただきました🎸
(追記)
※ボディの構造補強、ブリッジの再接着、フレットすり合わせ等は、標準的なトータルセットアップの範囲を超える作業となります。

TORRESギターリペアは、剥がれたブリッジの補強・再生から、ネック調整、フレット再生まで、アコースティックギターの「土台」を徹底的に整え、その楽器が持つ最高の演奏性を引き出すことを大切にしています✨
ご予約は【公式LINE】または【WEB予約】から24時間受付中!お電話からも可能です。
📱 LINE予約: ID「@315nzthk」
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📞 電話予約: 080-7188-3144
※ アコースティックギターの「ブリッジが取れた・浮いた」「ビビり・鳴りの悪化」 でお悩みの方も!
ボディ補強から精密再接着、総合調整まで、構造と音を根本から再生いたします✨
【ご参考】作業の目安
現在、トータルセットアップは一週間前後でのお渡しが可能ですが、ご注文状況によって変動いたします。
TORRESギターリペアをご利用いただき、ありがとうございました!