「ストラップピン取り付けと音の悩み」のご依頼 → ブレーシング干渉を解消し装着位置から音質まで最適化
K.YAIRIのCUSTOMエレクトリック・アコースティックギターのオーナー様より、「ストラップピンを希望する位置に取り付けたい。合わせて、ピックアップの音も整えて欲しい」とのご相談をいただきました。
🔎 診断で分かったこと
✅ ストラップピン未装着(お客様のプレイスタイルに合わせた最適な設置が必要)
✅ LR BAGGS ピックアップシステムのブレーシングへの接触(標準位置での物理的な接触による音質悪化)
✅ サドルの弦跡と不均一な摩耗(弦高バランスとビビりの原因)
✅ 出力ジャックの緩み(接続の不安定化)
これらの状態を改善し、お客様のご希望を実現するため、以下の作業を実施
🔧 ストラップピンのカスタム取り付け
ネックヒールの2ピース構造を考慮した強度とバランス最適な位置への新規取り付け(オリジナル革製ワッシャー使用)。
🔧 ピックアップ接触解消&位置最適化
ブレーシングとの接触を解消し、音響特性を考慮したLR BAGGS ピックアップシステムの最適位置への修正。
🔧 サドル・ジャックの調整
弦跡を削ったサドルの再生・修正と、出力ジャックの緩み締めによる確実な接続性の確保。
🔧 精密トータルセットアップ
ナット溝調整、フレットポリッシュ、弦高とオクターブピッチ等の最終調整を含む総合調整。
アコースティックギター向けのトータルセットアップの詳細は👇こちら
早速作業していきます👨🔧
今回は、ストラップピンの新規取り付け、最適化サドルR加工、ピックアップ位置の修正、トータルセットアップを実施してまいります。

今回、お客様のご希望の位置に取り付けるストラップピンはこちらです。
お預かりしたギターの色やネックの厚み等に合わせて、適切な色とサイズを確認・選定いたしました。
強度と見た目の調和を大切にしています🔩🎨✨

お客様のご要望で、今回はネックヒール(ネックの根本) にストラップピンをお付けしていきます。
こちらのネックをよく見ると、2ピースの木材を接合した構造になっております。強度と見た目のバランスを考慮し、接合部分の近くは避け、構造的にも視覚的にも最も安定した位置を見極めてから、穴あけを進めてまいります📐🔩✨



穴あけが無事に完了いたしました!
構造を見極めて慎重に決めた位置に、きれいな穴をあけることができました。これでストラップピンを確実に固定する、最初の重要なステップが整いました✨🔩

こちらのストラップピンにはプラスチックのワッシャーが付属しておりましたが、今回はこちらの革製ワッシャーをお付けしていきます。
これは当工房でも販売しているハンドメイドの革製ワッシャーです。一般的なフェルト製のもののように時間が経つと崩れて無くなることもなく、より長持ちしてしっかりとボディを保護します🐂✨

このように、ストラップピンの取り付けが完成いたしました!
お客様のご希望通りの位置に、強度と美観を両立させて、とてもきれいに仕上がりました✨🎸

次はサドル部分の確認と調整です。
よく見ると、2弦のように深い「弦跡」が刻まれてしまっている箇所があります。この状態では、弦が固定された溝にはまってしまい、本来の滑らかな振動を妨げてしまう原因になります。この弦跡をきれいに整え直してまいります📏🔧✨

続いてはこちらです。

別の箇所では、出力ジャック(端子)の緩みも確認できました。
この状態では接続が不安定になり、音切れ等の原因になります。こちらも確実に締め直し、安定した接続を確保してまいります🔧🔌✨




続いて、フレットポリッシュを行います。
一つ一つのフレットを鏡のようにキレイに磨き上げることで、サウンドの明瞭さ(倍音の響き) と、チョーキングやスライド時の滑らかな演奏感に、とても大きな良い影響を与えます✨🔧🎸






今回、ピックアップ位置修正も行いました。
Tru-Micが一般的な標準位置に取り付けられていましたが、こちらのギターの場合はブリッジピン穴と内部のXブレーシングとの距離が限られており、その位置ではマイクがブレーシングに当たってしてしまう状態でした。これでは本来の音を拾うことができません。
だから当工房では、必ず楽器内部の構造を確認した上で、干渉せず、かつ最も良好な音響特性が得られる「正しい位置」を見極めて取り付けます。
その一本の構造と音響に合わせた調整を行うことが、マイクの性能を最大限に引き出します🎤🔍✨

それでは、丁寧に取り外していきます。
周囲の配線や、貴重なマイクユニットを傷つけないよう、細心の注意を払いながら進めてまいります🔧✨
取り外したマイクユニットを確認すると、少し白っぽくなってしまっている箇所があります。これは、先ほど説明したブレーシングへの干渉によって、弦の振動が直接その部分に当たり、摩擦が生じていた痕跡です。この状態を解消することが、音質改善の重要な一歩です。

そして、最適と判断したこちらの新しい位置に取り付けていきます。(※当工房で選択する取り付け位置は、その楽器の内部構造と音響特性によって一本一本異なります。)
もしご自身で取り付けや調整をされる際は、単なる位置移動にとどまらず、構造的強度や音響バランスへの影響を考慮する必要がありますので、必ず専門家にご相談されることを強くおすすめします!🔧🎸

さて、いよいよ弦の出番です🎸
全ての調整を終え、新品の弦を丁寧に張り上げて、仕上げの最終調整へと進んでまいります。

ブリッジピンも、一つひとつ丁寧にお戻ししていきます。
全てのパーツが正しい位置に収まり、楽器が完成形に近づいていく瞬間です🔧✨

弦を張った後も、位置を修正したLR BAGGS Tru-Micの動作を入念に確認していきます。
テスト演奏の結果、問題なく、クリアで豊かな音をしっかりと捉えていることを確認できました🎤✅✨

弦高の最終調整を続けながら、ナットの溝も整えていきます。
こちらは必ずフレットの高さに合わせて深さを調整します。これにより、開放弦から1フレットまでの音程と、チューニングの安定性を確実なものにしてまいります📐🔧✨

まだまだ作業は続きますが、今回はここまでのショット📸をご紹介!
※ご紹介したのは作業の一部で、お客様のご要望を実現するための調整は、ここからさらに続いてまいります。
「ストラップピンをここに取り付けたいのですが、可能でしょうか?」 とのご相談からの作業。
診断で確認されたサドルの弦跡と形状、出力ジャックの緩み、ブレーシングとの干渉があったピックアップ位置を、サドルの再生・修正、ジャックの固定、構造と音響を考慮したLR BAGGSピックアップシステムの最適位置への修正、およびトータルセットアップにより、一点一点丁寧に解消。
「とてもサウンドが良くなって、すごく弾きやすくなった!」 と、大変お喜びいただきました🎸
(追記)
※ストラップピンの新規取り付け、最適化サドルR加工、ピックアップの位置修正は、トータルセットアップとは別途の作業となります。

TORRESギターリペアは、ストラップピンの適切な取り付け位置の提案から、サドル・ナットの精密調整、その楽器の構造と音響を見極めたピックアップ位置の最適化まで、エレアコの「物理的構造」と「電気的特性」の両面から徹底的に整え、その楽器が持つ最高の演奏性とサウンドを引き出すことを大切にしています✨
ご予約は【公式LINE】または【WEB予約】から24時間受付中!お電話からも可能です。
📱 LINE予約: ID「@315nzthk」
🌐 WEB予約: [予約ページはこちら]
📞 電話予約: 080-7188-3144
※ エレアコの「ストラップピン取り付け位置」「ピックアップの音拾い」「弦高やビビり」 でお悩みの方も!
適切な取り付け提案、構造干渉の解消を含む電気・音響の両面調整で、あなたの「弾きやすさ」と「サウンド」を根本からサポートいたします✨
【ご参考】作業の目安
現在、トータルセットアップは一週間前後でのお渡しが可能ですが、ご注文状況によって変動いたします。
TORRESギターリペアをご利用いただき、ありがとうございました!